ミリタリーショップ パラベラム FOB「ミリブロ」

ミルコー製MLG　「Military Morons」より

ハイ！あふりかです。

今日は「アフリカ仕込み」のネタで行きます。

限定された場所や空間での戦いを「局地戦」と呼びます。
昔の戦闘機には「局地戦闘機」ってのがあり、足は短いけど瞬発力が高く、重武装のものをそう呼んだりしてました。陸上の場合だと戦地が広域に亘らない「限定戦」も含めて局地戦とよんだりします。あらゆる場面を想定した武器だと局地の限定された状況に合わない事がままあり、局地戦を闘う国では特徴的な武器が使用されます。

TOP画はあふりかが大好きなMilitary Moronsから拝借してきた、ミルコー社のマルチプルランチャーグレネード。
40mmグレネードをリボルビングで6発装填、発射が可能なグレネードランチャー。現代風にレールインターフェース、光学サイトが装備されています。このランチャー、高部氏の著作にも登場しますがボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で高い効果を発揮し注目を集め、何やら米海兵隊でも採用したらしいですね。

えっ？何が言いたいかって？　そう、オリジナルは「南アフリカ製」なんです。南アフリカ陸軍は70年代にM79グレネードランチャーを装備しておりアンゴラ紛争で使用、ベトナムの密林という場所でも高い効果を発揮した40mmグレネードはサバンナの灌木地帯ではより高い効果を発揮し、現場からの「連発」を求める声から開発されたのがMLGです。

PMC ブラックウォーターの「マンバ隊」。「現代の傭兵たち」にマンバ隊の詳細が記載されてますんで興味のある人は是非読んでください。

マンバは4輪装甲車で車体を船底型とし地雷触雷時の爆風を両サイドに逃がし被害を最小限に抑える事に成功した車両。各部をモジュール化しており修理時の利便性を計っています。えっ？何が言いたいかって？　そう、マンバも「南アフリカ製」です。ご存知の通りアフリカの戦いは「地雷戦」と呼ばれるほどで現在でも残留地雷が問題となっており莫大な費用を掛けて撤去作業が続いています。対地雷車両は既にローデシア戦争の時期から登場しており、南アフリカは更に洗練された車両を数多く開発しています。

これは南ア陸軍のキャスパー（カスピール）装甲車。ペルー日本大使館占拠事件の際、ペルー国家警察軍が使用している映像を見て、あふりか小踊りしたのを思い出しますがコレも現在イラクを走り回ってます。

みんな大好きな銃器の方ですが、ローデシア、南アフリカの越境浸透部隊は少人数ながらGPMGの装備数が他国の同規模部隊と比べて多かったとの記録があります。通常、小規模浸透部隊は戦闘よりも偵察やゲリラの行動監視が役目でしたが、いざ戦闘となった際は「火力」を前面に窮地を脱する事となっていました。画像は南ア第32大隊。恐らく二名がPKもしくはPKMを所持しています。分隊にも満たない人数で2機のGPMGです。

度々使いますがそれだけこの画像は象徴的な部分が多く読み取れます。PMCも「警護」がメインで有ることが多く戦闘は最小限として危険地帯から離脱します。その際に効果を発揮するのが画像のFNMAG（M240？）やSAWなどの機関銃となります。

南アフリカ陸軍特殊部隊です。個人装備を見ると軽装、チェストリグが目立ちます。これは移動に装甲車やヘリ、時として低空からスタティックライン降下を行う為であったと言われています。現代のような防弾装備は有りませんが、車両での移動が多いPMCオペレーターもチェストリグを好んで使用するのは皆さんご存知だと思います。

局地的な戦いには、そのバックグラウンドを持って開発された兵器、装備が高い効果を発揮する事がイラクやアフガニスタンでの戦闘で改めて確認されている事がこれらの画像から読み取れます。