2008年06月28日
Angola War
ローデシア陸軍RLI、南ア陸軍第44空挺旅団による記念撮影
連投中「Insurgency War」でも取り上げておりますが、南アフリカが1980~1989年の間戦ったアンゴラ戦争は「忘れられた戦争」と表現されています。アンゴラのポルトガルからの独立に端を発する内戦から、米ソ代理戦争となるアンゴラ戦は辺境アフリカ大陸の局地戦として世界の耳目を集める事が少ない戦いでした。その実、地下資源に恵まれたアンゴラは当時、東西各国が虎視眈々と戦争の行方を伺っていたという傍観された戦争でもあります。
そんな「局地戦」であったアンゴラ戦争ですが、こんな感じです。
ツギハギのイメージ的な映像ながら
規模の大きさが判っていただけると思います。
南ア装備の改変期であった80年代初頭の映像が多く、
主力アサルトライフルのR4(南ア製ガリル)は木製ハンドガード(後に樹脂製)、装備はコットンキャンバスP73にP82ナイロンチェストリグが混じっていたりします。R4に装着されたライフルスリングは独特の幅広のものですが、これはイスラエル製を模したものと思われます。グリーンのナイロンチェストにG3を使用しているのは恐らく32大隊隊員でしょう。
各種ラテール双輪装甲車によるクランやミラージュF1、当時世界最長射程を誇ったG5 155mm砲、その自走型G6などの大型兵器も見られます。
新生南ア共和国となり国際社会に復帰した南アの外貨獲得手段は「ダイヤ」とアンゴラ戦争を通じて開発された「兵器」です。平和を取り戻したのとは裏腹に大変皮肉な状況です。
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