2008年06月30日
First PMC
ハイ!あふりかです。
「軍事力を提供する民間会社」 PMC、PMFなど呼び方は
様々です。
現在は「民間軍事会社」よりも「民間警備会社」の方が対外的にも「ソフト」ですし、事実、警備、警護が主な業務となっています。しかし有名なPMC ブラックウォーター社のオーナーであるE・プリンスが「軍事力の提供」を標榜していた(いる?)のは有名な話でブラジル製航空機 スーパーツカノの装備を狙っているあたりを見ると、まだ諦めていない気がします。
イラク戦争で一躍脚光を浴びたPMCですが「元祖」というべき会社はその時すでに存在しませんでした。当ブログでも度々登場する「エグゼクティブアウトカムズ」が元祖に当たります。随分前ですが某国営放送でPMC特集があった際にアンゴラ、シエラレオネの戦闘シーンが放映されました。今となっては珍しい「エグゼクティブアウトカムズ」(以下EO)が存在した時の映像をドーゾ。
あふりかがエグゼクティブアウトカムズについて耳にしたのは実はV-MATの会場でした。
まだギリギリ、EOが存在していた頃だったと思います。当時南アもの収集に走り始めていた あふりかには、ミリタリーショーで必ず顔を出すブースがありました。南ア、ローデシアに詳しい「セミプロ」の方々です。その中のお一方、まだ名前は伏せておいた方が良いでしょうか?仮にT氏と致しましょう。T氏はアフリカもののコレクターであり、コレクションの一部をミリタリーショーで販売、買い付けに南アへ出向く猛者でした。
非常に珍しい商品(例えば、ソールパターンの無い対追跡用ブーツ「クランデスティンブーツ」などを出品してました。チョー高かったw)をお持ちなので、買えないまでもお話は良く聞かせていただきました。
その際にT氏から聞いたのがEO社と代表E・バーロウが所属した南ア文民協力局(Civil Cooperation Bureau CCB)の話。CCBは国内外で南ア政策の批判を行う人物、団体に脅迫、暗殺、破壊工作を行っていた部局。その元メンバーがEOなる会社を設立して「軍事力提供」を行っているという、当時のあふりかにとって胸騒ぐ話題でした。まだインターネットが珍しい時期でしたがポツ、ポツと情報が取れ始めた頃、EOの解散を知ります。
民間会社が軍事力を提供する。小国の軍隊以上の規模で、その能力は非常に高い。非米ミリタリーマニア アフリカ派に属すあふりかとしては「ワイルドギース」や「戦争の犬たち」とは異なる「戦争プロフェッショナル」の出現に驚嘆したのでした。
イラク、アフガニスタンの影響で「PMCバブル」と言われる昨今ですが、米大統領選の結果如何ではバブルは弾ける事でしょう。「浜の真砂は尽きるとも~」同様、戦争の種は尽きません。形を変えた「戦争請負業」は必ず姿を現すと思います。
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