2008年05月31日
Insurgency War9
現在の南アフリカ警察 リアクションフォース
前回、中東の英SASに関する記載で大ポカがありましたので現在勉強し直してます。
そこで本日は番外へ逃げますw
現在の南ア警察について。
白人国家としての歴史を終えて南アフリカは生まれ変わります。他のアフリカ諸国で見られた政府による白人国民への報復弾圧も無く、全人種が新しい歴史を築く為に共に生活しています。
ただし、大都市への人口流入や貧富の差により犯罪が多発し治安状態は悪化しました。知人の女の子はヨハネスブルグへ一人旅をした際、1ブロック、大きな企業の入ったビルの入り口毎に武装したガードマンや警官の姿があり驚いたそうです。
治安維持には警察の力が必要であり新政府樹立後に存続が危ぶまれたSAP特殊部隊タスクフォースは規模を縮小したものの、南ア全土を対象とした人質事件、テロなどの重大事件に対応しています。また、各警察では米SWATに相当するリアクションフォースが組織され頻発する凶悪事件に対応しています。
ハイジャックやバスジャック、立て籠もりなどの重大事件に対応するタスクフォース。SAP 2ndパターン迷彩は前政府時代から変わっていませんが警察マークは新政府のものに変更されています。南ア警察もMP5を導入しています。
前政権時はゲリラ討伐をも行った部隊ですので能力は非常に高いと評価されています。現在は都市部での事件に備えた訓練が多いようですが南アは長大な陸上国境線を持ちますので野戦に備えた訓練も引き続き行われています。
使用しているのはイスラエル製グリロン(ガリルのカービンモデル)の南アバージョンR5。体格の大きい南ア人に合わせてフォールディングストックは延長されパイプにはプラッティックコーテイングが施されています。マガジンは5.56mm×45弾が35発収納可能。(ガリルはストナーライフルのマガジンを開発時のモデルとしています)イスラエル製が金属製に対して南ア製は強化プラスティック製です。
TOP画のリアクションフォースは地域警察に所属する警察特殊部隊。米警察のSWATに相当します。画像ではUZIを使用しています。南アがイスラエル武器を使用しているのはアパルトヘイト時代、国際的に孤立していたイスラエルと協力体制を取った為です。イスラエル自身は認めていませんが南アは核不拡散条約加盟前に核兵器を開発、保有しており条約締結前に放棄していた事(核保有国であった事)を認めています。核開発にはイスラエルの協力があったと考えて良いと思います。
通常ビート(パトロール)の警察官。出動服姿です。南ア警察は薄いブルーを制服に採用しており、出動服以外も基本的にはこのブルーのウエアを着用しています。驚かされるのがパトロールリーダーが必ずR5(警察バージョンのセミオンリー)を携帯している事。以前、フランスのTV製作会社による「南ア警察密着24時」みたいな番組を帯でみましたが必ずR5を携えています。治安状態が良くない証拠でしょうか。
野生動物が多く生息する南アは密猟も大きな問題となっています。密猟対策もSAPの重要な任務となります。密猟グループの探索はヘリも使用されますが、昔のゲリラ追跡技術が生かされており現在も「トラッカー」が居るそうです。
対不正規戦で培われた技術は現在治安維持の為に役立っています。
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