2007年09月20日
伝説の狙撃手
「山猫は眠らない」と言えば現代スナイパーを描いた初の映画として興行成績は振るわなかったもののクチコミで人気が広まりPART2,3も製作された「スナイパー志願者必見映画」。(1がベストですが)
「プライベートライアン」に出てくる狙撃兵ジャクソン。映画前半で距離約400mの塔に隠れているドイツ軍狙撃兵を相手が覗くスコープを貫いて仕留める神業を見せます。
「所詮映画の話、作り話」・・・では無いのです。この両映画のスナイパーにはモデルがいます。それも同じ人物。
彼の名前は「カーロス・ハースコック」。米軍スナイパーの間では「伝説」として語り継がれる名スナイパーです。ベケット曹長の狙撃に対するストイックな姿勢はハースコックを大いに参考としたと言われています。ジャクソンが見せた「スコープを貫く狙撃」はハースコックがベトナム従軍時に行った狙撃での出来事。それも自分を狙うVC狙撃手との一騎打ちで見せた正に神業。
「公式スコア」93人はベトナム戦従軍狙撃手としては確かNo.2ですが「非公式スコア」は300人に達していると言われています。何故「非公式」かと言うと、遠距離狙撃では「殺害確認」が困難で敵が遺体を回収してしまう事もある為。当時のハースコックを知る人間は「300」というスコアを「信憑性の高い数字」とコメントしています。
ハースコックが「伝説」である理由は「ベトナム戦争公式戦史」では語られる事の無い秘密作戦にあります。彼は命令により単独で北ベトナムへ潜入、NVA将官の狙撃を成功させ無事帰還する偉業を達成しています。彼の卓越した能力、業績が米軍上層部に狙撃手の重要性を認めさせたと言われています。
ベトナムで地雷によって炎上する装甲車から戦友達を救出し自身大やけどを負い軍を除隊、晩年は決して幸福に満ちたものではありませんでしたが、海兵隊は彼の名を冠した訓練レンジ建設、射撃大会の開催により永遠に彼の名を留めようとしています。
ハースコックトリビュートアイテムはアイアンブリゲードアーモリーでのみ米国内販売が許されています。
<カーロス・ハースコックトリビュートアイテム>
<コラム アイアンブリゲードアーモリー特集>
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