2008年04月26日
SAS

ハイ!あふりかです。
あふりか、特に読書家ではありませんが活字はキライじゃありません。気の向いた時に何度も読み返せたりするのが好きです。
ミリタリー系の本は置き場に困るほど溜まってしまいます。機会を見て整理していますが手放せない本も多く困りものです。以前はローデシアや南アフリカ関係の洋書や写真集を多く集めてました、そんな中で購入したのがTOPの「SAS大事典」。こちらは翻訳版ですが、内容は素晴らしいの一語に尽きます。

何故にSAS本に手を出したか?ファンも多いのでウザい説明は省きますが本家イギリスのSASは英連邦国軍の特殊部隊創設に助力しておりその任はSASが負っていました。あふりかの好きな旧ローデシアも英連邦の一部でしたが人種隔離政策を巡る対立により一方的独立(UDI)により英連邦を離れた経緯を持っていました。まだコモンウェルスであったころ、マラヤで活動した英SASのメンバーであったローデシア将兵により旧ローデシアにもSAS(RhSAS)が創設されます。このように創設された英国以外のSASは本家と同レベル、もしくは局地的には本家を上回る活躍をしていました。(いますのトコもありますね)

旧ローデシアの特殊部隊では1974年創設の「セルーススカウツ」が非常に有名で「アフリカ型特殊部隊の雛形」と言われる程ですが、部隊長はRhSAS出身でした。本家英国SASからRhSASへ引き継がれた「力」はセルーススカウツへ伝わり、アフリカ大陸の地勢に応じた発展を遂げます。ローデシアがジンバブエとなり、今もお騒がせなムガベが大統領となるとRhSAS、セルーススカウツなどの特殊部隊員は南アフリカへ移住します。(この辺の話が「ブラッドダイヤモンド」でも出てきます)元ローデシア軍特殊部隊員は南ア軍特殊部隊に参加し活躍。そして南アがマンデラ大統領の元、新生南アフリカ共和国となると軍を辞してPMCの先駆け「エグゼクティブアウトカムズ」に参加。EO社が非合法組織認定されて解散したのちは、雨後の竹の子の様に設立された世界中のPMCに散らばっていきます。
DVD「GUNNER」Vol.3に登場したPMC 「ESI社(Executive Security International)」社長B・ドゥーガン氏はインタビューにおいて旧南ア軍の車列警護方法の優秀さを語っていました。これらの技術は「SAS」を起源とする技術の開花と言ってもよいのではと あふりかは考えています。
「SAS大事典」には本家英国SAS以外にも旧ローデシア、オーストラリアSASの知られざる姿や、武器、装備のデータが記載されています。正に「大事典」の名に恥じない名著。是非ご一読をオススメします。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。