2008年05月15日
傭兵?
旧ソ連製Mil-8「ヒップ」を運用していたエグゼクティブアウトカムズ
ハイ!あふりかです。
20世紀末、表舞台に登場し新しい戦争の形態を担うようになったPMCですが、古くから存在する「傭兵(mercenary)」との区別が日本人にはなかなか難しいようです。パラベラムのコラムで少し触れてますが本日は「傭兵(mercenary)」とはナンじゃらホイって事で調べてみてPMCとの違いを考えてみましょう。
ググったりしながら書きませんので詳細な年代なんかはハブんちょします。「傭兵」って職業はものスゴーク昔からあります。学校の歴史の授業にも「ヴァレンシュタイン」とか出てきます。むかーしのヨーロッパは王様がいっぱいおりまして領民の幸せを深く願っておりました・・・ウソウソ。いいもん食ってイイ女囲って自分と一族の幸せだけを願ってるのが大半でした。
イイ思いをするには国が大きくなくてはなりません。自然に大きくはなりませんから他の国をブン取るのが一番手っ取り早い。その頃の戦争は言うなれば「王様の個人的欲望」を満たす戦いですから、掛かる経費は全て王様のポケットマネーです。軍隊ってのは金食いムシですから、戦争しない時にはヒジョーに金銭的負担、「勿体ない感」を感じさせます。ですから昔の王様は自分専用の軍隊(常備軍)ってを持ってませんでした。その代わりにお金を払うと戦ってくれる業者がいまして、戦争したくなるとコノ業者にお願いします。コレが昔の傭兵軍です。「ベルセルク」に出てくる鷹の団なんかをイメージしてください。
昔の傭兵は親方と言うか頭領が個人経営する団体でした。親方は「戦争」を生業としているんで独自の戦法や戦略を売りにしており、常に腕に憶えのある連中を囲っています。これは傭兵軍の参謀団や将校団であり、前線の鉄砲玉は「はーい、センソウ、始まるよぉ~」って時に村々から端金で雇います。募集をする連中は目立つ為にカラフルで派手な格好をしていまして村の若者が「カッケー!オレも傭兵になろぉー!」って事に狙ってます。
中世から近世に掛けて盛んだった傭兵稼業もフランス革命を境に斜陽となります。なんっても「自由、平等、博愛」の旗の下、ナポレオンが組織した市民軍(常備軍)が強ぇーのなんの。周りの国々の王様は「うちも常備軍じゃないと戦争に負けて王様失業させられちゃうわ(汗」とどんどん市民軍が創設されます。この辺を機に「国軍常設」が当然となります。
時は流れてWW2も終盤の頃。体力の限界まで戦っちゃった大英帝国、ドイツに占領されちゃってたフランス、ベルギーなど、海外領土(植民地)を抱えていた諸国は、その経営をする力が残っていませんでした。植民地の人々は「チャーンス!」と独立闘争をスタート。特に多くの植民地があったアフリカ大陸は独立運動オンパレード。自由を勝ち取りたい人々、なんとか植民地を維持したい宗主国、地下資源にヨダレを垂らす企業等々・・・色々な思惑が渦巻いたトコに需要が生まれます。
再び傭兵が表舞台に登場です。 ここからが あふりかのフィールド。 次回へ続く
この記事へのコメント
おおお!今回は傭兵のお話ですか!ここ最近、傭兵ものにハマっておりまして凄く楽しみです!次回期待してます。 それと、ベルセルクですか!うーん、いいでねー!主人公のガッツはカッコイイです!
Posted by ピーター at 2008年05月15日 20:01
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