2008年05月15日
傭兵?2
コンゴ動乱で一躍有名となったマイク・ホァー率いる
5th COMMAND(傭兵部隊)
ハイ!あふりかです。
引き続き傭兵のお話。
WW2後、相次ぐ第三世界(もうこーゆー言い方しませんが)諸国の独立に傭兵達が深く関わります。大戦が終了し退役軍人が多かったこの時代。再度腕を振るう事が出来る戦場が雨後の竹の子のように出現し傭兵のニーズが一挙に高まります。
この分野で名を挙げたのがマイク・ホァー大佐。マイクホァーは英国陸軍出身の叩き上げで戦時昇進とは言え一兵卒から少佐にまでなった軍人です。WW2ではインド・ビルマ・タイ方面で戦い、現地ゲリラを率いたウインゲート戦闘団に所属していました。旧日本軍を苦しめた事でも有名。映画「戦場に掛ける橋」に出て来るゲリラがそれです。
マイク・ホァーは1960年に勃発したコンゴ動乱において名を挙げます。WW2で培ったゲリラ戦のノウハウと近代戦術を駆使し少ない戦力で効果的に戦いました。現地人の迷信や風習を突く戦術、野戦セオリーを無視した大胆な戦術など軍規に縛られない戦いはマイク・ホァーの、そして傭兵部隊の真骨頂と言えるでしょう。「マッドマイク」の通り名がつき恐れられましたが、服装、身だしなみに厳しく、出撃前の髭剃りを義務付けるなど意外な一面ももっていました。
コンゴ動乱には幾つかの転機がありマイク・ホァーはコンゴ カタンガ州の独立の為に戦います。カタンガ大統領ツォンベは親西側でありバックにはカタンガの豊富な地下資源開発に意欲を見せた欧州企業がいました。動乱の収拾を図るために国連軍が乗り出しマイク・ホァー率いる第5コマンドはそれとも戦います。ジェット練習機を改造した攻撃機なども用いまいしたが多勢に無勢、カタンガ独立は夢と終わります。
50~60年代にかけてアフリカでは多くの傭兵が活動しそれに題材を得た映画がその後作られます。「ワイルドギース」でR・バートンが演じるフォークナー大佐はマイク・ホァーをモデルとしており、各所に第5コマンドの戦いをモチーフとしたものがあります。手榴弾の空中爆破はマイク自身が著書の中で「効果的」と語っており劇中でも高々と手榴弾を投げ上げるシーンが使用されています。
マイク・ホァーの戦果が注目され傭兵部隊の「使用価値」が新たに認識されますが使用者側には「捨て駒」的な考えが潜んでいたり、募集された傭兵自体の質が低くアンゴラ内乱緒戦のように傭兵部隊が壊滅するなど、成功例は多くはありませんでした。PMC出現前の傭兵は前時代の傭兵と似て「親方」「頭領」的な隊長の個人的なコネクションにより隊員の募集や仕事の依頼がありましたんで「個人事業」の域を出ませんでした。周辺状況のい違いはあれPMCとの大きな違いはここにあると考えます。
なんかまだ足んないですねぇ。
また今度書きます。
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