2008年05月22日
Insurgency war

旧南アフリカ陸軍 第32大隊(アンゴラ内戦初期、宗主国ポルトガル側勢力として戦い、敗戦を機に南アへ亡命した部隊を母体としています)
ハイ!あふりかです。
日本のミリタリーファンの興味の対象って圧倒的に「アメリカ軍」の人気が高いですよね。
WW2ファンにはドイツ軍の人気が根強いですが現用となると米軍装備の方が非常に多いです。
ですんで私、かなりのマイノリティで御座います。パラベラムは「PMC」というミリタリーをカテゴライズした場合、非常に新しい分野に焦点を当てていますが、調べれば調べる程に「アフリカ」との関連を強く感じます。
キーワードは「Insurgency war」
Insurgencyは「暴動、反乱」を意味しますが、あふりかは「不正規戦」と意訳しています。
米軍系列の本では使われる事が少ないのですが、英軍に関連する洋書で盛んに使用されています。

大英帝国は海外領地を多く抱えていたために反乱などへの対処に度々軍を派遣していました。派遣地域は世界規模、主に南半球が多く、熱帯、乾燥帯での戦いが多く、敵対勢力も点在する少規模グループでしたので、大規模正規軍では対応が出来ません。そこで編み出されたのが能力の高い小規模部隊による対反乱戦Insurgency warであったわけです。

SASは拠点をゲリラが活動するジャングルへ移し小人数によるパトロールを頻繁に行い敵対勢力の行動を押さえ込んでいきます。また地域住民へ医療行為を施すなの人心掌握に努め、村自体を防御拠点とするなどし地域住民と密接な関係をつくり、ゲリラ情報を得易い状況とします。脱線しますがAR15は米軍よりも早くSASによってマラヤ紛争で使用されました。
SASがマラヤで行った戦術が、後に米グリーンベレーがベトナム戦争で行った「ハーツ &マインズ」「戦略村」のモデルとなった手法です。初期GBメンバーが、英国特殊部隊が残した戦訓の多くを取り入れ製作したマニュアルは代々隊員に引き継いで行きます。
ダメだ、長すぎますね。続きます。
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